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阪急沿線、どこまで走れる?私的大実験~should I stay or should I go [ジョギング]

9月28日
ここんとこくさくさ、鬱々した日々が続いていたので
今日の午前中完全オフを利用して、いっちょうなんかやってみるか、
とたくらむ。

秋の京都、天気よし、涼しい。
本日の作戦名は「阪急沿線を大阪に向って、どこまで走れるか」に決定。
これまで近所をぐるぐるまわってはいるが、自分が一体どれだけ走れるのかを
確かめたいこと、マラソンをされている先輩に、2時間走をやった方がいいよと、
アドバイスをいただいていたのに一回もやったことがなかったこと、
くさくさ、鬱々を晴らしたいこと、などなど、いろいろ。
あまりにあほ企画なのでてthe clash のshould I stay or should I goを口ずさむも
ここんとこ迷ったり、考えすぎたりしていやなことばっかりだったので
3分くらいで急きょ決定、決行。

もちろん自宅から出発。
帰りの電車賃と少々のお金、ハンカチ、帰り用の薄手のズボン、などを
ウエストバッグに詰め込み、家を出る。
タカギで29円の水と、アクエリアスの缶を購入し、まずは西京極へ向かう。

阪急沿線を走る、というのは、いつリタイアしても最寄駅に戻れるよう、いわば
”リタイア保険”である。
イオンモールハナに立ち寄り、西京極へ。

ここから先は地図もなく、幹線道路以外は道もよくわからないので、レール、電線を横目に走る。
しかし桂川まで来て行き止まり。レールと並走する橋もなく、
桂橋まで東岸を南下し、ようやく桂川を越境。
桂離宮、チュートリアルがTVで紹介していた和菓子屋さん、桂駅のあたりの
旧市街を抜け、レールを目指すと、そこは阪急電車の中からいつも見る、
「ああ、桂のあたりだな」と認識する、レール沿いのどーんとまっすぐな道へでた。

日陰がなくて辛かったが、ここまでこれたか、とうれしくなり直進。
自衛隊駐屯地を抜けると、噂の新駅、洛西口に突き当たった。
ここから先は工事中のところも多く、ほんとに道がわからないので、
とりあえずややレールから離れた田圃道を走る。
旧市街は里の道のようだったので、回避。
物集女街道に突き当たる。

ややこしい交差点だったので、ここでおじさんに方向を確認。
そのまま走る。レールは全然見えないし、山手に入ってしまったけど方向は
あってる筈。でも坂が多くて辛い。競輪場が見えてきたのでまず安心。

その後その名も”五辻”という名の五差路にぶつかる。
職人さんらしい方に長岡方面を訪ねる。
こっちであってます、ということだったので直進。
西国街道、という風情ある整えられた通りを抜け、橋のところでGSのおにいさんに
駅への道を聞く。
川に沿った道を走り、大きな製紙工場の前を通る。その向こう側は阪急の長岡天神周辺
の商店街だった。
駅の近くに、確かスーパーがあったはずと、探す。
イズミヤがあったので、しばし水を飲み、ここから先どうするかを思案。
疲れているし、十分走ってはいるのだから帰るべきか、それとも
当初の「どこまで行けるか」という主旨に反するのでこのままいくのか。
should I stay or should I goである。

結局goを選択。
目標は次の主要駅、高槻に定め、走り始める。

線路沿いを右往左往しながら走る。
もう、「あ」も「う」もない。
ひたすら山崎、高槻という方向に向けて走る、走る、走る、だけである。

歩くともう無理になりそうだったので、いくつかの高速道路と、
工事中の高架をくぐってひたすら走る。
旧街道らしい町並みがあらわれ、よれよれながらも突き進むとようやく山崎に入った
ことを確認した。大山崎、大山崎、とひたすら旧街道を走る。
頭の中では、もう京都の端っこまで来たし、といろいろ言い訳がよぎる。
だれも「あかん」とも「もうええ」とも言ってないのにもかかわらず言い訳を考えている。
あほではないか、とも思いつつ、また走る。

昔の街道と、新幹線と、阪急電車のどれかに沿っていれば遠回りすることもあるまい、
と信じて走る。阪急は昔京阪が、最速路線として開発した路線だし、
新幹線が遠回りするわけもないし、昔歩いて旅した人が、わざわざ遠回りすることも
あるまい、等と自分を信じて走る。人生で一度だけ乗ったことのある大山崎駅が見えてきた。
左手の高架の向こうはなんじゃろな、とおもいつつ、阪急そばの香り高き
大山崎駅についに到達。

息はちっとも平気だけど、脚がきつくなってきた。
またまたshould I stay or should I goである。
高槻は、まだはるか先である。
大山崎駅の前の地図をながめていると、大阪府まで数百メートルであることに気付く。
また、3川合流地点であることにも気付く。てことは対岸は八幡から枚方くらいか、と
思った。普段阪急、京阪問わず、特急や急行で通り過ぎるあたりなので、意識していないのだろう。
自分の土地勘のなさに驚く。両岸側とも大体の場所は知っているのに。

せめて、合流地点のあたりまで、「大阪府」への越境だけは果たそう、
と再度走りだす。疲れているより腹が減リはじめる。
川沿いの171号線を目指し進入路となる坂道を登る。
「大阪府」の看板はみつからない。
まだかなあ、とふと振り返ると、「京都府」という看板があった。
知らん間に超えていたのである。メキシコとアメリカの国境線くらいのつもりでいたのに。
ついに大阪、である。川の名前も「一級河川淀川」になった。

とにかく次の駅まで走ろう、と決め、ひた走る。
越境がきっかけになって、モチベーションが下がったのか、急に足が痛くなる。
腹も減る。回転焼やの軒先にひかれて商店街らしき所に入る。
水無駅の高架下。ようやく、ようやくたどりつく。
should I stay or should I goである。
駅員さんにここから高槻まで何キロありますか、と聞くと、
営業キロ数を調べてくださって、5kmですという返事が返ってきた。

5kmか。うーん。
肺に聴いてみる。大丈夫。
胃に聴いてみる。限界。
足に聴いてみる。パンパン。

本日はここまで。大阪府島本町がゴール。
ほんまは「茨木くらい行けるんちゃうん」と最初は思ってたが、ここが実力です。

電車にのったら、冷房で体が乾いて、体中の汗が塩に変わった。塩砂漠みたいに。
電車やったらたったの20分ほど。それはそれは速い。鉄道って偉大だなあ、と思う。
走ったら休んだり、悩んだりしつつ2時間30分もかかるのに。
ジョギングシミュレーターでは走行距離21.3km、消費カロリー1580kcl。

体重は63.90kg。最長不倒。
もう当分これ以上は走りたくない。マジで。
でも、ハーフなら届く、と自分に証明できた。喜ばしい。
うつうつも多少塩とともに流れ落ちた。
これにて御免。
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